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国立がんセンター中央病院 病院長・放射線診断科長荒井保明×MAYUMI 医師も美容師もお客さまから求められていることは同じ【後編】

深く話さなくても理解できるソウルメイトのような感じ

2012年12月17日
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荒井保明 x miss essence MAYUMI

ーMAYUMIさんのお父さまがガンになった時も先生のお力を借りたとか?


MAYUMI:父が発病して、先生にご相談したのです。先生の後輩の方に手術をお願いして、余命3ヶ月と宣告されたところを5年ほど生きることができました。

ーお二人にはプライベートなお付き合いもあるのでしょうか?

荒井:あるといいんだけど、病気の相談以外はないか(笑い)。でも、ともかくMAYUMIさんとの関係にはべったり感っていうのがないんですよ。無理に仕事とプライベートを区別する必要のなく付き合える数少ない人ですね。

MAYUMI:先生とは感性が似ているし、ソウルメイトといっても差し支えないかもしれません。先生は「僻地医療に携わるのが僕の最終章」なんて仰います。そうしたら私も「カットしかできませんけど、ついていこうかしら」って話をしちゃうのですよね。

荒井:そういうちょっと夢みたいな話でもMAYUMIさんとだと、あり得ない話ではない感じがしますね。世の中で感性が合う人ってそんなにいないでしょ。MAYUMIさんとはほとんど会話がなくても、同じムードにぱっと入れる。それは望んでできる、という類いではないように思います。

MAYUMI:実は、カット中の些細な会話でも、心に残っているものもあるんですよ。「幼少の頃、できがよくなかった僕を母は見放さなかった。母親だけはいつも応援者でないとね」って言葉。それに、息子の就職先についてもアドバイスして下さいました。子育てしながら働くことの指針になりましたね。


医師も美容師も技術ともてなしの心が求められている


ー医師と美容師と、全く共通性のなさそうな職業同士ですが、技術面以外で共感する部分はありますか?

荒井国立がん研究センター中央病院長

荒井:MAYUMIさんも僕も客商売だから、共通性は多いと思いますよ。どちらのお客さんも共通して求めているのが、満足感じゃないでしょうか。がんになって治る人もいるけど、治らない人もいる。でも、たとえ治らない場合でも、いかに満足、納得してもらうかが大切なんです。病気って体のことだと思われがちだけど、最後は気持ちの問題で、少なくとも気持ちは満足できるように持っていくのが僕の仕事だし、MAYUMIさんもお客さんに満足してもらわなきゃいけない仕事でしょ。結果は一つしかないし、人生はやり直して比較することはできない。それでも「満足できる」という原動力は、結局のところ信頼関係ではないかと思っています。

MAYUMI:それにはコミュニケーションをしていかなければならないのに、今の若い医師は患者とのコミュニケーションがとれる方が少ないそうですね。

荒井:残念ながらそういう医師が少なくないのは現実です。コミュニケーション能力はトレーニングで向上できるんだけど、MAYUMIさんや僕の時代に比べ、最近の若い人たちは人と接することに費やす時間が減っているのかもしれません。コミュニケーションの善し悪しが決定的に重要なのにね。

MAYUMI:美容師ははさみ一つで、お客さまの人格を殺してしまうこともあります。美容師が作ったデザインが気に入らなくて自殺するかもしれない。逆にインターネットなんかでこの髪型では生きていけませんと流されたら、美容師生命が絶たれます。でもそれもコミュニケーションがあれば、防げることかもしれない。私はもちろん、美容師全員はそこを肝に銘じなければと思いますね。

荒井:お互い技術が必要な仕事だけど、気持ちがないとできないよね。

MAYUMI:先生は「現場にいるから、仕事になるのだよ」といつも仰いますよね。私も経営者をしながら現場にいるので、考え方は共感もできますし、勉強になります。美容師業界の間口は広いですが、先生の業界は狭い。でも美容師も医師も結果的に生き残るのは3%。お互いその3%に入れた点では、考え方が近づいてくるのかもしれないですね。

ー最後にお二人の今後の展望を教えてください。

miss essence AYUMI

MAYUMI:引退に向けては、先生のような思いがわかってくれるお客様だけをカットするようにしたいですね。

荒井:知識は技術はあたり前としても、患者さんの満足感を肌で感じられるような環境で働き続けたいですね。

(前編へもどる)

●プロフィール

荒井保明

7月1日に国立がん研究センター中央病院長に就任し、日本のがん医療のトップに立った荒井保明氏


1952年生まれ。国立がん研究センター中央病院院長/放射線診断科科長。1979年東京慈恵会医科大学卒業後、愛知県がんセンター放射線診断部部長、国立がん研究センター中央病院副院長/放射線診断科科長などを歴任。2012年7月1日より現職。荒井先生が生み出した肝動注化学療法の技術は海外の教科書にも掲載されており、また、同じく荒井先生が開発したIVR-CTと呼ばれる装置は全世界で使用されている。

国立がん研究センター中央病院院長/放射線診断科科長
1979年東京慈恵会医科大学卒業
同年国立東京第二病院内科
1984年愛知県がんセンター放射線診断部
1997年同センター放射線診断部部長
2004年国立がんセンター(現・国立がん研究センター)中央病院放射線診断部部長
2010年国立がん研究センター中央病院副院長/放射線診断科科長
2012年より現職

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ヘアデザイナーMAYUMIのサロンワークを徹底解剖!

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