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ヘアライター増田ゆみ×MAYUMIずっと続けてこそ、美容師はおもしろい!【後編】

出産後も活躍する、女性美容師のロールモデルがMAYUMI

2012年11月2日
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対談 ヘアライター増田ゆみ×MAYUMI

ー増田さんはニーズを吸い上げる、MAYUMIさんは流行を発信する立場です。近い業界でありながら、立ち位置は全く違うお二人ですが、共感できる部分は?


MAYUMI:美容師業界を向上させたい、と願っているところですね。ゆみさんは新しいことにチャレンジされて、結果を残している。それに影響を受けて、美容師にもいい作用が生まれていると思いますよ。

増田:私も子どもができて、ママ美容師さんたちの気持ちが少しだけわかるようになってきました。子どもを産んでも長く勤められる業界になってほしいって思うようになったんですね。ただ、この業界、特に表参道界隈のサロンに勤める女性たちが出産後も第一線で働きたいと思ったときに、目標となる歳上の女性美容師さんがなかなかいないんです。そんな中、MAYUMIさんは、第一線で「美容師は長く続けた方がおもしろい」って説得力を持って話せる、数少ない女性美容師さんなんなんじゃないかなって思っています。

ー女性美容師の話はAYAさんとの対談でも出てきました。

MAYUMI:少子高齢化の今、大人の美容師が必要なんです。だから今の若い子にも、美容師をずっと続けてほしい。今までの日本のカットの考え方は、お客様に似合うデザインをカットすると言う事ではなく、カットテクニックを重用視した教育がなされてきました。だからそのカットテクニックが、ヘアデザインに結びつかないので、この20年ぐらい前からの傾向は、そいでヘアデザインを造り上げていましたね。特に女性の美容師さんは、カットテクニックからヘアデザインを考えると、カットの仕方が分からなくなり、カット嫌いが増えているのではないかなぁ。だから、美容学校を卒業しても、美容師よりヘアーメイクの方が人気であるということも、カットに興味がわくように、また大好きになるような教育の意識を変えるようにしないといけないのが、これからの美容師の課題ですね。

増田:美容師さんは、ハサミが入れられることが素晴らしいところですもん。

MAYUMI:美容師が魅力的な職業であることを、もっと広めなければ、美容学校に行く人がいない。就職難の時代、大学を卒業した人が、なぜ美容師にならないのかと思っていて。情熱が必要で、エンターテイメント性のあるおもしろい職業なのに。


増田ゆみ☓MAYUMI対談

ー美容師になる人って、減ってるんですか?

増田:ものすごく減っていると聞きます。

MAYUMI:大変な職業ではあるから。ただ、出産で辞めるのはもったいないですよ。シングルマザーも増えていますし、働いていた方がいい。

増田:人口も減っていますからね。どのサロンさんも採用に困っていますね。志望者も少ない、卒業してもエステやネイルに行っちゃうんですよね。リタイアした人を呼び戻さないとまずい。どこの経営者さんも、女性美容師さんに戻ってきてほしいって言ってます。そのためには9時〜5時勤務でOKにできるようなダイバーシティが急務。9時〜3時勤務でもいいくらいですよね。


ひたすら考えることが成長につながっていく

ー売れている美容室の傾向は?

増田:キャッチフレーズがつけられるような美容サロンですね。やっぱりお客様がわざわざ通う理由になるだけの、コンセプチュアルなサロンが強いですね。MAYUMIさんはその点、キャラが立っていますよね。

MAYUMI:美容師になって30年ほど経ちますが、私と同じ考えの人にいまだかつて会ったことがない点では特化しているのかもしれませんね。


ーMAYUMIさんのようにカット理論のある美容師が出てこなかったのは、なぜでしょうか?

MAYUMI:各々の理論はあると思うんですけど、どう考えてきたかの違いじゃないかな。80年代、ヴィダル サスーンのカット技術を分析してものにするため、私は出産後、2年はサロンワークをせず、サスーンのアカデミーに出席しながらカットを追求していました。疑問に思っても先生がいなかったから、考える。サスーンの理論は日本人には合わないことに行き当たり、どうしたら日本人の頭に合うカットができるのか、また考える。考えたことがオリジナリティになっていますね。師匠がいなかったのは大きいでしょうね。

増田:10代、20代のお客さまはどんなスタイルでも似合いやすい。コンプレックスをプラスに転換するMAYUMIさんの理論は、40代以上により効果的なんでしょうね。今、お客様のメインが40代になってきて、なおさらMAYUMIさんのカットがフィーチャーされる時代になるんじゃないんでしょうか。

増田ゆみ☓MAYUMI対談

ー売れる美容師になるため、考える以外に必要なことは?

増田:なりたい自分のビジョンに対して、努力すること。サロンワークに限らず、全てを自分の頭で考えているか、考えていないか、の違いは大きいなと感じます。アシスタントさんでも将来売れる人は、何事も自分の頭で考えてらっしゃる。アシスタント時代から「この方、売れるだろうなあ」というのがわかります。

MAYUMI:その通りですね。

増田:考えることって持って生まれた才能ではないんですよね。ふと気付いて考え出したら、急激にステップアップされるもいらっしゃいますし。人って結局「なりたい自分」になるんだと思います。第一線で活躍したい人はそのために努力してそうなっていると思うし。それは一流と呼ばれる美容師さんたちとお仕事をご一緒させてもらって、すごく感じます。

(前編にもどる)

♥プロフィール

増田ゆみ

テレビ制作会社でADとして働いた後、ファッション誌のライターに転職。最初に担当した企画がヘアページだったことをきっかけに、ヘアライターの道へ。以降、年間約700〜800ページのヘアページに関わり、11年の間に撮影したモデル体数は3万点を超える。美容サイトの草分け的存在「サンドリヨン」の編集長を経て、現在はヘアサロンのブランディング、商品開発アドバイザー、セミナー講師などとしても活動。著書に「PHOTO SHOOT LESSON」(髪書房刊)、編集書籍に「心に残るトップ美容師100のことば」(主婦の友社刊)などがある。

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About カリス!
ヘアデザイナーMAYUMIのサロンワークを徹底解剖!

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