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GARDEN須崎 勝己☓MAYUMIが語る、これから必要な美容師とは 【前編】

お客さまのハートを感じ取れる感性を磨け

2012年10月1日
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GARDEN須崎 勝己☓MAYUMIが語る、これから必要な美容師とは 【前編】

美しい女性とは・・・

—美のスペシャリストである須崎さんとMAYUMIさんにとって「美しい女性」とはずばりどういう人なのでしょうか。

須崎:いろいろな見方がありますし、男性としての個人的な好みも多少入ってはしまいますが、GARDEN経営者として言うなら美しい女性とは「誠実な人、前向きな人」です。美に対してだけでなく生きること、人生そのものに対して誠実な女性が美しい。僕は誠実な人ほどポジティブだと思うのです。そのポジティブな気持ちがキレイでいることにつながり、またキレイになることでさらにポジティブになれる。僕らの力でそのお手伝いをさせていただけたらそれは最高に幸せなことですよね。ここで言うお手伝いとは技術面のサービスだけでなく、GARDENを訪れたお客さまがここで過ごす時間、空間、すべてを意味します。GARDENには若いスタッフがたくさんいますが、彼らが夢を持って前向きに仕事に取り組んでいる姿からでもお客さまにパワーとか気を提供することができる。それだって大きなサービスのひとつだと思っています。

MAYUMI:本質的な部分ですね。内面の美しさが外見に通じる。一途に、ひたむきに今を生きる芯のある女性が美しいのは確かです。ただ誰にも得意不得意がある。美の素質を十分に持ちながらもそれがうまく表現できていない女性もいます。例えば料理はプロ級だけどファッションのことはよくわからない・・・というような。私はそんな女性を応援することが、たまたまファッションを得意分野とする自分の使命なのだと思っています。「内面の表れがファッションである」とは、あるフランス人の言葉ですが、本当にピュアで美しい内面を持っているのにそれをうまく表現できないのはとっても残念なこと。ちょっとのことで、もっともっと輝けるはずなんです。


プロフェッショナルとしての美のつくり方

—美しくなるためのお手伝いについて、もう少し具体的に聞かせてください。

須崎:僕がGARDENのスタッフに常々言っているのは「お客さまのハートを感じ取れる感性を磨け」ということですね。お客さまが心の中でどう思っているのかを読み取れるコミュニケーション力が最も大切なのです。実際、人気のあるスタイリストほど、実は大したことはしていないんですよ。と言うと語弊があるかもしれませんが、つまり彼らはデザインだけで勝負していない。お客さまの要求を的確に読み取っているから、人気が出るのです。お客さまは必ずしも、大きくヘアスタイルを変えたり、たくさん切ったりしたいわけではないのです。前髪を2ミリきるだけ、毛先をちょっと動かすだけ、そんな少しの変化を求めてる方も多くいらっしゃいます。「お客さま本当に求めているもの」を美容師がどれだけ把握できるか、そして的確に提供できるかが重要なんです。

—自分では言葉でうまく表現できないイメージを、美容師さんが的確に言葉にしてくれたことがあって感動したことがありますが、そういう感性やコミュニケーション力ということでしょうか。

須崎:そうですね。そして、お客さまが「誰にどう見られたいのか」というポイントを把握することも、もとても大切。ご主人に「キレイになったね」と言われたいのか、職場で「素敵ですね」と言われたいのか。そのシーンを想像して、どれだけそのイメージをフィットして差し上げられるか、そこが非常に大事だと思います。

MAYUMI:そのようなポイントを意識して教育されているんですね。素晴らしいと思います。
私の場合は自分が女性なので、お客さまと感覚的に価値観を共有できます。先ほどの前髪の話で言えば、私は自分が前髪をおろしているので須崎さんのおっしゃる2ミリの違いは実感としてわかります。でも、特に男性の美容師さんでそれができるというのがすごいと思う。でも、だからこそプロである、ということですよね。

私の中でビューティとは、コンプレックスの解消なんですよ。例えば洋服なら、体型のコンプレックスを隠して長所を伸ばしてくれるようなフィット感が欠かせませんよね。実は髪型も同じなのです。カットデザインによって顔や頭の形のマイナス要素をカバー、補正して、美しく演出することが可能なの。ただ洋服は自分で探せるという点で自己解決できますが、髪型は自分ひとりの力ではどうにもならない。美をつくるプロとしてその部分をお手伝いできたら、と。そこが私の原点です。


年齢とどう向き合うか、そこに求められるサービスとは

ーお客さまの年代によって意識するサービスの違いは?

須崎:若い方ほどコンプレックスが少ないですよね。年齢が上がればそれだけ問題も増えてきますから、当然テクニック、スキルだけでは対応しきれない別のサービスが求められます。その点ではキャリアを積んだスタイリストの方が有利ですね。まずスキル的には「体感」=体験していないとできないし、マインド的にも「共感」しないとできない。「髪がぺたっとしてしまってボリューム感がないからもっと華やかにしてほしい」というような感覚は、若いスタイリストには実感として理解できない。自分たちがだんだん年をとって皺ができたり肌がくすんできたり、白髪が増えたりして、ああ、こういうことなんだ、と思う。

MAYUMI:女性にとって老いは悲しいことなのです。白髪1本が悲しい。髪のボリュームがなくなったなと思ったら、また悲しい。私も年を重ねてそれがやっとわかるようになりました。ただ私は美容師なので、女性として自分の老いはもちろん悲しいですが、仕事面ではよかったと思っています。今の美容業界で自分ができることを考えた時、この女性の老いというもの、その悲しい気持ちを若い美容師さん、特に男性の美容師さんたちに伝え、彼らを教育することではないかと。

須崎:MAYUMIさんの話を聞いて感じたのですが、やっぱり同性だからすごくリアルですよね。そこが男性の僕には決定的に足りないところ。でも女性がリアルに「共感」するのであれば、逆に男性は異性としての「客観」ができますよね。僕はよくスタッフに「異性から見てセクシーだと思われるようになれ」と言うのですが、女性に対してそのアドバイスができるのは男性で、そこは男の美容師が伝えていくことだと思います。

MAYUMI:私が男性の美容師さんの教育に興味を持つ理由はそこです。今、美容業界では女性スタイリストがクローズアップされていますけど、これからの時代、私はますます男性の美容師さんが必要になると思います。男性の存在があるからこそ女性はいくつになってもキレイでいようと意識するわけですし。またお客さまによって女性の美容師さんが好きな人もいれば、男性の美容師さんの方が合う人もいるし、それぞれですよね。この女性が合うか男性が合うかという点については、私の経験から言うと年齢に関係なく一生変わらない。

須崎:確かにそうかもしれないな。お客さまの美容師の性別の好みって一定かも。


担当スタイリストのマッチング

ー指名なく来店されたお客さまについては、どうやって担当スタッフを決めるのですか?マッチングのポイントなどあるのでしょうか?

須崎:GARDENはスタイリストのランクで料金が違うので、指名のないお客さまにはまず男性か女性か、それとランクを選んでいただいて、その中で空いているスタイリストのうち適任だと思う者をお勧めしています。本来はここのマッチングこそ重要で、もっと細やかにやれるように考えたいのですが、何せこの大所帯なので、なかなか理想通りにうまく回らないというのが正直なところですね。

MAYUMI:確かにこれからのレセプションスタッフには、お客さまとスタイリストをマッチングするスキルが、今まで以上に求められてくるでしょうね。

須崎:実際すべてのお客さまにフィットするようにスタイリストを揃えられるのかと言ったら、現実的にはなかなか難しいですよね。うちはスタイリストが30人ほどいるのでその中からの選択ですけど、普通の店は2、3人のスタッフの中で空いている者を選ぶことになる。そこは仕方のないところですよね。

MAYUMI:現実的には難しいですが、男性か女性かは選んでいただけるぐらいの体制でお客さまをお迎えするべきだとは思いますよね。

(後編へつづく)

♥プロフィール

須崎勝己

GARDEN代表、Super Top Stylist

2006年8月、森内樹氏、加藤敏行氏とともに3人で東京・原宿にGARDENを設立。2008年には銀座に、drive for gardenをオープン。2012年4月にGARDEN TOKYO を本店としてグランドオープン。銀座7丁目 H&M のビル7F 現在、日本の中心に3店舗目をオープン。
幅広い視点からビューティをとらえ、経営セミナーに講師出演するなど、幅広く活躍し、常に新しい風を吹き込む。脚本も書き、役者として演じ、観客の目線で店を創り上げる、プロデューサー的存在。楽しみは、スタッフを招いてのホームパーティー。

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About カリス!
ヘアデザイナーMAYUMIのサロンワークを徹底解剖!

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