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フォトグラファー七海麻子×MAYUMI お客様から愛され続ける美容師になるためには【後半】

ガッツと素直さがなければ、美容師として生き残れない

2012年09月18日
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対談 七海麻子☓MAYUMI

ー七海さんはフォトグラファーのほかに、美容師への講師も務めてらっしゃいます。そこまでされる理由は?

七海:美容師になりたいくらい、美容が好きだから。それと自分の本を作った時に、あるモデル事務所に「しょせん美容業界でしょ」ってばかにされて。美容師の技術は、人を元気にさせることができる。誰かの人生を変えられる仕事ですよ。それが知られていないことに腹が立って。だから、美容師業界のイメージの改善したり、日本の技術は素晴らしいのに海外と比べるとカット料金が安いのもおかしいなと。業界の底上げをしたいんです。


MAYUMI:フォトグラファーがそこまで真剣に考えているのに、七海さんからアドバイスをされると、心が折れる美容師がいるんですって。自分から教えを乞いに来ているのに。うまくなりたければ、言われたことを直す、練習するのは当たり前。真剣だったら、キツイなんて思っている暇はないの。

七海:女性はちゃんと直してくるんですけど、男性は……。特に30代後半の男性。修正点を指摘しても、ほんの少し直すだけ。だから頭が固くなった10年目の店長やオーナーよりも、アシスタントやスタイリスト3〜4年目の方が、柔軟性高く、伸びしろが多いんです。アシスタントなんか、技術に頼れない分面白い作品が出来上がってきます。

MAYUMI:30代後半は、一番慢心している時期。女性がわざわざお金を払ってレベルの低い、思いやりのない男性に自分の髪をお任せしたいって思います!? “素直、謙虚、リセットできる、相手の立場でものを考える”は仕事をするうえで忘れてはならないこと。アドバイスに従って修正できる人が、売上げを上げられる人なんですけどね。

七海:私の本を読んで、連絡をしてきた20代後半の男性美容師がいたんです。彼は広島で家族が経営する美容院で働いていて、将来は継がなければいけない。でも地方で情報が全然入ってこないから勉強したい、と。だから月に1回上京してきて、個人レッスンをしています。彼はまだ若いので、交通費や撮影の経費で金銭的には大変。でも1年通って、ぐんぐん伸びてJHAに引っかかるんじゃないかってレベルまできました。

MAYUMI:うわっ、すごい!

七海:すごくフラットで、なんでも吸収するんですよ。こっちもどんどん引き上げようって気になるから、いろんな情報もあげられるし、色々な人にも紹介しています。スパルタの時代じゃないけど、ガッツがないと、やっぱりやっていけないと思うんですよね。


ー他に、今の男性美容師に足りないものはありますか?

MAYUMI:男性は似合うと思わなくても、お客さまが希望したヘアスタイルにするんですって。願いを叶えてあげたいから。私は似合わないものは似合わない、って言う。それが、お客さまのためだから。
最近有名店の若手美容師たちが勉強会を開いていて、知り合いが講師で行ったんです。彼らは「女性は40代をすぎると、髪型を変えたくないんですよね」って言ったそうなんです。女性のこと、全然わかってないでしょ。男性脳の師匠に育てられた悪影響ですよ。私はうちの男性美容師に言ってます。「女性の気持ちが知りたいんだったら、肩の凝るブラジャーをつけてごらん。毎日時間をかけて化粧をしてごらん」って。そうまでしないと女性の気持ちは理解できないですよ。
それをしたうえで、35歳までに売上げが月200万にならなかったら、仕事を変えた方がいい。でもそれができているのって、美容師人口のたった2%なんですって。

七海:以前講師をした時に「七海さんの話は月200万以上売り上げている人に対しての話」だと言われましたね。でも私の講義の内容を本当に理解して実践して頂いたら、今の売り上げを間違いなく上げられるのに。
美容室って郵便ポストより多いんですよ。今後は安売り店と、アッパークラスを相手にする店の二極化が進むと思うんです。アッパークラスで生き残っていくためには、自分で自分を磨くガッツが必要です。

MAYUMI:加えて、カット料金を上げられるだけの実力を持つこと。ブランド力のあるお店が5万、6万円のカット料金のままだったら、僕たちも続けてけたのに、っていう経営者の声を聞くんです。そうじゃない、それは自分の問題。私は自分の問題だと思っているから、年々カット料金を上げて、今はカット3万円に挑戦しています。


ーアッパー層を相手にするなら、それ相応のセンスが美容師に求められるでしょうね。

七海:美容師である以上、センスはみんな持ってるんですよ。それをどう磨くのか。私は磨き方を教えているのに、プライドがじゃまして「それはちょっと…」とか言われたら、それは伸びないですよ。

MAYUMI:おしゃれではない人は、ファッション誌を読んで勉強する、下手でもお客様の仰ること全てをできるように努力する。そうすれば、お客様は自然とついてくる。後進の意識をそこまで引き上げていくためにも、教育は大事ですよね。

七海:何人も弟子を育ててきた大御所美容師さんが「弟子と認められるのは、数人しかいない」と仰るんです。確かに第一線で活躍されている方ばかりなんですけど、他のお弟子さんと技術以外にどこが違うのか、って尋ねたんです。「人柄。最終的には人のことを考えられることに尽きるよね」と。つまるところ、そこなんです。

MAYUMI:成長にはピュアな気持ちが大切ですよ。私も人に好かれたい、って気持ちは持ち続けているし。そこが人柄につながってくるんじゃないですかね。

(前編へもどる)

♥プロフィール

七海麻子

トップヘアアーティストの作品撮影を数多く手がける注目の女性フォトグラファー。
2010年に作品がJHA(ジャパン・ヘア・ドレッシング・アワード)大賞を受賞した他、様々なフォトコンテストでも数々の受賞歴を持つ。 現在、ヘアにとどまらず、ファッション誌や広告、タレント等の撮影をする一方、作品撮影やサロンのクリエイティブディレクターを育成するコンサルタントとしても活動。ヘアショー、コンテストの審査員等を10年務めた経験を生かし、美容師の売り上げアップやモチベーションアップなどを目的としたセミナーで講師として活躍している。

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About カリス!
ヘアデザイナーMAYUMIのサロンワークを徹底解剖!

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