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森井BOB編集長☓MAYUMIが考えるヘアのこれから【後編】

ミスエッセンスはお客さまの外見も内面も磨ける場

2012年07月16日
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森井BOB編集長☓MAYUMIが考えるヘアのこれから【後編】

ー8年前、森井さんはMAYUMIさんのサロンに行かれて驚いたそうですね。

森井:当時、MAYUMIさんの年間の売上げが8000万円あったんですよね。カット料金も高額で、名古屋でこの料金が取れるんだ、と思って。それでお店におじゃましたんですが、名古屋の中心地から離れた住宅街にあって。フリーがいっぱい入るような立地じゃないし、目立つお店でもないのに、まずビックリしました。

MAYUMI:11年前に毎月550万円くらいの売上げがあったんです。コンサルタントには、すごいって言われたけど、美容界でどのくらいのポジションかなんて知らないし、数字に弱いし(笑)。
お店も、どこに出してもある程度同じだと思っているんですよね。
通過点にすぎないと思っていたし。

森井:それと客層が普通じゃない。客層が厚いし、年齢層も広い。しかもそれなりに社会的地位の高い職業に就いている人が多いんですよ。もちろん、MAYUMIさんに会いたいからって、お金持ちじゃない人も通っているし。

ー実際のサロンワークをご覧になって、MAYUMIさんが支持される理由はわかりましたか?

森井:技術だけでなく、人柄も大きいですね。気取らないし、砕けた部分を持っているんです。だから第一印象がクールに見えても、担当してもらい、考え方や女性としてのあり方を話すとみんなファンになるんでしょうね。

MAYUMI:医者や弁護士など、性差関係なく仕事をしている人に共感を得られるんです。私の仕事も男女関係ないから。
でも今度生まれ変わったら、男性のファンが多い方がいいですけどね(笑)。

ーMAYUMIさんの仕事の仕方で刺激を受けた部分はありますか?

森井:クリエイターでありながら、経営者であること。名古屋のお店から始まって、移転するたびに、倍の広さになるんですよ。しかも売れているスタイリストが辞めるのに。営業ができるのかって不安になるじゃないですか。でも若いスタッフに発破をかけて、成長させていって、売上げを達成していく。目標に向かっていて実行する行動力は、見て勇気をもらえますね。

MAYUMI:独立して20年経ったら、100坪の店にする人生計画はかねてからあって。それは年齢を重ねたお客さまにゆったりとした気持ちで施術を受けてもらいたい。空間が人を作ると思うので、スタッフにいい空間で仕事をしてもらいたいから。サスーンのメッセージに、“時の変化にチャレンジしていく”というのがあります。私も人の役に立つ人生を送るには、挑戦が大切だと思っていますから。

森井:それに自己投資を惜しまない姿勢ですね。どんなに多忙でも、隙を見てネイルサロンやエステに行かれている。私も学んだところなんですけど、働く女性は疲れた姿を見せちゃいけない。MAYUMIさんに会うと気が引き締まるから、心のメンテナンスのために通う人も多いんじゃないかな。

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哲学があるから、多くのお客さまを惹きつける

ー今の若い美容師とMAYUMIさんの最大の違いはどこにありますか?

森井:経験不足な分、仕方がないのですが美容に対する思い入れが少ない気がします。するとお客さまは、自分は金銭としか見られていないとなり、心を開いてくれません。一方でMAYUMIさんの根底には、女性をキレイにしたい使命を感じて、様々ある職業のなかから適正や自分ができることなどをトータルで考えた結果、美容師になった感じがある。だから哲学を感じるし、そこについてくるお客さまが多いんじゃないでしょうか。

MAYUMI:今は少子高齢化で、20代の美容師が担当するお客さまのうち、8割が自分より年上なんですね。それで、美容界では年上の人しか担当できなくて大変だって思われているんです。でもね、その人たちって若い頃にDCブランドが全盛で、おしゃれにどん欲な昭和32年以降生まれ。以前は私の理論を受け入れてもらいにくかったけど、成熟した大人のお客さまが増えているから、私と意見が合って仕事がしやすくなっているくらいですよ。

森井:今の40代はカラーリングをずっとしてきている世代で、わりと美容に投資しますよね。気分も30代で、着ているものも若いし。でも若い美容師は若いお客さんを担当したい。一番お金を遣って、おしゃれを楽しんでいる世代と、美容師のしたい世代がずれているから、需要と供給がマッチしていない。40代で自分の髪型に悩んでいる方はものすごくいるのに、その要求に気付いていないことは、業界にとって危機ですよ。

MAYUMI:私の若い頃を思い出すと、20歳くらい上のお客さまが私のことをかわいがってくれていたんです。
それでその方の娘さんやお孫さんも通ってくださるようになったこともとても多いんです。

森井:MAYUMIさんは年配女性のファンから娘さん、ご主人という風に紹介で新規が増えていく、美容師にとって一番幸福な集客をしています。それには毛質が衰え始める40代でも、20代、30代と同じデザインの髪型を作れるテクニックがあるから。そこも若い美容師にないところですね。

ーこれからの美容師に必要な素養は?

MAYUMI:美容師の仕事は見た目から。まずは内面、それから外見で勝負というのは、ファッションが仕事じゃない人の言うことであって、美容業界はそうじゃないでしょ。
内面の努力ができる人は、外見の努力もできるはず。ファッションは自己表現なんだから、それができないということは、セルフコントロールができないということ。

森井:最近のお客さまは、ファッションの知識も豊富。技術だけじゃダメですよね。

MAYUMI:せっかくお客さまが新作を身に着けているのに、美容師がそれに気付かないようではダメ。美しい外見で自己演出ができない人間が、他人をキレイにすることはできない。でもね、ファッショナブルじゃない子は教えても無理。センスがないから。センスがない人はお客さまを説得できないんだけどね。

森井:ファッション好きなお客さまに対し、ヘアを含め美容師ならでは提案をすることができているのか。そこは今後、本当に重要になってきますね。

MAYUMI:ファッションを楽しむ世代のお客さまに対応するには、ハイブランドの良質な服に袖を通すなどのファッションの努力をしなくてはいけない。美容師に緊張感があれば、お客さまもおしゃれして来るようになりますよね。そんな空気感のサロンでお客さまをお出迎えしなければ、本当に満足させることは難しいでしょうね。

ー今後達成したい目標はありますか?

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MAYUMI:私は52歳になって、老化して悲しいけど仕事面ではいいことがたくさんあるんですよね。白髪、薄毛の気持ちが身をもってわかるから、お客さまと価値観の共有がしっかりできますし。お客さまに会えてよかったと思っていただける美容師でい続けたいし、私のしていることは、継続していれば誰でもできること。後進にもそうなるよう育てていきたいですね。

森井:情報が同時多発的にキャッチできる時代になって、先端がなくグローバル化している今、そこでしか得られない経験や情報、ネットワークを吸収できる場を求める人が増えてくるんじゃないかと思っていて。その最たるものがサロン。だからいろんなことにアンテナを張っている、センスのいい美容師の需要も増えてくるはず。まだユーザーのニーズに気付いていない美容師に対して、美容業界誌を通じて発信していきたいですね。

MAYUMI:それには私世代が若手を教育して、カルチャーを世界に発信する土壌を作らないと。

森井さん:日本が育ててきた技術は、世界でも勝てるクオリティです。でも日本人は自己プロデュースが下手だから、表面化していないのが本当に残念。

MAYUMI:サスーンが西洋人の頭の形をベースにした法則のうえに、日本人はアジア人の頭の形に合う技術を培ってきました。今こそ世界に打って出ないと。いろんな業界の人を巻き込んで、日本の美容文化を輸出しなきゃいけない時期に差しかかっていますね。


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About カリス!
ヘアデザイナーMAYUMIのサロンワークを徹底解剖!

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